2011年8月10日水曜日

ラーメンレストランどうとんぼり神座(かむくら) (新宿)

 先日、新宿の神座に行きました。「神座」と書いて「かむくら」と呼びます。
 この「神座」は、大阪道頓堀を発祥の地としています。
 私は、以前、兵庫県に住んでいたこともあり、その存在を随分前から知っており、道頓堀のお店にも何回も通いました。

 この店の歴史は、 1986年までさかのぼります。この年に、創業者、布施正人氏(現株式会社理想実業 代表取締役)が、神座大阪1号店として、「道頓堀店 神座」(4坪9席)を開店しました(開店日:1986年7月16日)。大阪、奈良を中心に12店舗まで展開した後、2003年に神座東京1号店として、「新宿店 神座」を開店しました。その後、着々と店舗数を増やし、今では大阪、奈良、兵庫、に19店舗、東京に4店舗、合計23店舗も展開されています(2011年8月10日現在、「神座」HP参照)。

 「神座」に訪れて驚くことは、店員の制服です。そう、ここでは、店員さんはみな真っ白なシェフコートを着衣しています。店員さんだけ見ていると、まるでフランス料理屋に来たかのごとくの錯覚が生じます。
 では、なぜ店員さんは、シェフコートを着衣しているのか?その秘密は、ホテルシェフ出身の布施正人氏が、「どこにも真似の出来ない味をつくろう」という意志の下、フレンチの発想からスープを誕生させたところにあるようです。そのこだわりからか、「神座」の関係者は、開店時から、「私たちはラーメン屋ではない。ラーメンレストランだ」と名乗ってきています。
 
 メニューは、「おいしいラーメン」、「ラーメン雑炊」、「つけ麺 」、「春雨ラーメン」、そして、「お子様セット」が中心となっており、そのほかにサイドメニューが多数あります(詳細は「神座」HPを参照)。  なお、私が兵庫県に住んでいたころは、確か「おいしいラーメン」しかなかった記憶です。

 新宿店は、食券制となっています。私は、悩みつつも、食べたことのない「つけ麺」の食券を購入し、それを”ラーメンシェフ”に渡し、数分待った後、以下の写真の「つけ麺」がトレーに載せられて運ばれてきました。商品を個別にトレーに載せて運ぶ点など、商品に対する扱いが非常に丁寧に感じました。



















 まず、スープをひと口。このスープは、おそらく昆布や鶏ガラに野菜の甘みが加えられた醤油系で、豚骨系や、動物および魚介のWスープ系なとといった他のラーメンとは全く違った味です。何かこう喉元にいつまでもほんのりとした甘みが残る感じで、スープをひと口すすっただけで、喉元がまたスープを欲して止まらなくなります。このスープは、仕上げの直前に、だしと白菜などの野菜と醤油系のタレを1つの中華鍋の中で混ぜて完成します。このようなやり方でスープを作っているラーメン店は見た覚えがありません。実に個性的です。


















 麺は、若干、黄味がかった中太麺です。しかしながら、豚骨系やWスープ系のラーメンによく用いられる麺よりは若干細く感じました。麺をスープにつけてすすってみると、絶妙なバランスで、麺とスープが絡み合います。つけ麺にしては、麺の太さが少し細すぎるのではと思いましたが、それが間違えであることが、ひと口で分かりました。

 ここで、「神座」という店名の由来について、一言述べておくと、それは「上座」という言葉にあるようです。 「神座」HPによれば、「上座」とは「一番偉い人の座る場所」を意味し、「一番偉い人」は「神様(お客様)」であるところ、「上座」=「神座」とネーミングしたとのことです。

 そして、この「神座」でもっとも興味を抱いたのは、その経営システムです。それは、「神座コミットメントシステム」、別名は経営参加制度と呼ばれています(神座」HP参照)。

 このシステムに参画するには、社員として入社してから5年後にチャンスが巡ってきます。社員は、自費で有期(10年)の1株300万円の新店舗の株を購入することができます(参加可否は社員の自由)。そして、株購入者は、当該店舗の経営権の一部を獲得し、少なくとも3名以上の合議で当該店舗の経営をすることができます。また、10株を購入すると、店舗オーナーになれ、当該店舗の経営権の全てを獲得できます。各株購入者には、当該店舗の年間純利益の1/30の配当が分配されます(「神座HP」の紹介では、ある店舗では年間200万円の配当があるとのこと)。
 この「神座コミットメントシステム」を導入した理由について、「神座HP」では、「実戦で通用する経営感覚を早期に磨いて頂きたいからです。実際に経営参画し、いかに利益を上げていくか真剣に考える。その経験は配当金以上に大きなものを残てくれるはずです。」と 締め括っています。
 なるほど、今やラーメン屋は、その従業員にもビジネスの知識を、勤務店舗の経営を介して、教授する時代になったのか。確かに、飲食店は、旨いものを継続して顧客に提供し続けることは当然であるが、利益無視ではその行く末は明るくないと思います。そういった経営感覚を自ら働きながら身につける機会が与えられている点では、他のラーメン店とは一線を画しているのではないでしょうか。経営に必要なこととして、お金だけではなく、人を育てることが重要視されています。「神座」は、独自のシステムを導入することによって、従業員に夢を与え、その一環で人を育てているといえます。このような背景からも、「神座」には大学卒の社員も多いようです(昨年度で20名の応募実績)。
参照:「神座」ホームページ:http://www.kamukura.co.jp/


店名:どうとんぼり神座 新宿店
住所:〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1-14-1
電話:03-3209-3790
FAX:03-3209-0048
営業時間:11:00~翌朝8:00
席数:69席
休み:なし


大きな地図で見る

 ラーメン用のどんぶり、結構売れているみたいです。節約のため、自宅でラーメンを食べる人も多いのでしょうか?

パール金属 電子レンジで作る新潟産のラーメンどんぶり C-249パール金属 電子レンジで作る新潟産のラーメンどんぶり C-249

パール金属
売り上げランキング : 861

Amazonで詳しく見る
by G-Tools